TAKAという男
サンフランシスコでの留学生活も残り1年を切ったころ。当時のぼきは、清く正しい超貧乏学生な暮らしっぷりで。
大学図書館でのチューターに、イタリアンレストランでのウェイターに、キャンパス内のカフェのバリスタに、そして寮のカフェテリアのマネージャーと、時間の許す限りバイトに明け暮れていました。
そんな夏休みのある日、カフェテリアにやってきた1人の日本人の少年に出会いました。
宮古島から出てきたという、くったくのない、大型犬みたいな目をしたヤツ。見るもの触るもの食べるもの、遭う人遭う人、何にでもほえーほえーと反応してたのと、その人懐っこい笑顔が印象的で。
そ の当時のぼきの交通手段はスケボーで。それを見て興味を持った彼はすぐにピカピカのスケボーを買ってきて、それからあっという間にスケボー三昧 everyday!!となっていってました。そしてちょっと見ないうちにジャンプも覚え、スケボー仲間も増え、という感じにとにかく自分のペースでにこに こひょいひょい、なんでもサクサク進めるようなヤツでした。
それから機会があると、一緒にスケボーしたりメシ食べ行ったりと、割と多くの時間を費やしたけれど、不思議と暗い話って聞いたことがなくて。
全ての留学生が経験する、ホームシックやカルチャーショック、英語への不安からくる悩みなんかも、Takaからだけは聞いたことがなかった気がする。
そんな明るい能天気なやつで、今でも歯を見せてニッと笑う笑顔しか印象にない。
そんな彼と、卒業以来音信不通になっていたところ、なんと数ヶ月前にMixiで再開。東京にいるという。Mixiすげー。まじすげー( ̄∇ ̄)
しかしあれよあれよの間に、Takaは再び日本を離れることに。
つづく。
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