2005/08/22

堀江貴文の選挙


ラ イブドアは近鉄バッファローズ並びにフジテレビ買収に名乗りをあげることによって一気にその名を全国区に轟かせたわけだけど、それによって同時に旧態依 然の球界や放送業界の巨人達に立ち向かう「庶民の味方」的イメージを植えつけることに成功し、そういう意味ではややポジティブめな印象で捉えられてるのか なとおもう。

それらの参入劇に引き続いての今回の広島6区での立候補なんだけど、これによって「試合に敗れて勝負に勝つ」ホリエモン式ビジネスモデルというか、ライブドアの「売りの図式」が見えた気がする。

Espresso Diaryで も語られているとおりまあ堀江さんは落選するだろうけど、堀江さんのもともとの目的は亀井静香叩きでも、今日のTBSで語っていた「若者達の目を選 挙に向けさせる」でもなく、コンテンツとして自身が一番引き立つ舞台を探していたら今回は選挙だったというところでしょう。

むしろ 今回の選挙にせよ近鉄、フジテレビの買収せよ、勝つ気はそもそもなかったんじゃないかと思う。再びメディアによって「ホリエモン=新しい風を吹き込む新世 代の寵児」などとして取り上げられ、「悲劇のヒーロー」大好きにっぽんじん達の目が彼と彼の会社に向けられることが何よりの狙いでしょう。

し かし堀江さんの場合、肉も骨も切らせるイキオイでアウェーの試合に臨んでいっているわけだから、オーディエンスも思わずコトの成り行きを最後まで見届け てしまい、新橋あたりの赤提灯では酒の肴に事欠かないというわけだ。その辺のギリギリ(に見える)な戦い方と、戦場の選び方は見事だと思う。

六 本木のいちIT企業でしかなかったライブドアは今や日本一物議を醸し出す企業のひとつとして、また堀江貴文はそのルックスと(今日ニュースみたら感じ変 わった?)、一部のメディアには傍若無人とも受け取られたその言動から最も解析/批評されるビジネスマンのひとりとなった。

・・・当選しちゃったらどーすんだろ。