2006/05/31

ぷろ論

仕事はやっぱり楽しくないと。


理解のあるヒト、スキルのあるヒト、インスピレーションくれるヒト。。。


そんなヒトたちと仕事できるのって楽しいと思っていたけども、それは色んな意味でラクだから、得した気分になって、仕事できる気になって浮かれていただけだ。

仕事していて一番鳥肌立つくらい楽しい瞬間って、理解なくて、スキルも(こっちが期待するほど)なくて、インスピレーションなんて微塵もくれないようなヒトたちと、じんわりじんわり仕事を進めていくうちに、少しずつヒントが集まり始め、収束し、カチリとハマるその瞬間。


ぞわぞわぞわ。


それまで一方通行に押し付けあうだけだったアイデアたちが、ひとつのベクトルになって一気に吐き出される。



( ´∀`)たまんねー



流れというのはあるみたいで、ひとつ回り始めると、それが渦巻きの中心地となって周りのいろいろを巻き込んで止まらない。1つの大きな案件を終えた途端、ひっきりなしに舞い込んでくる新規案件。超大規模から単発モノまで、ジャンルもデジタル家電、清涼飲料、映画、ゲーム機、ポータル、クルマ、製薬、トイレタリー、コンビニ、エンタメ、自社サイトとさまざま。

中にはテンションのあがらない辛気臭い案件もあって(失礼)モチベーション保つのがタイヘンなときもあるけど、幸運なことに今は自分向きのノリが↑↑↑↑なサイト+プロモーション系のお話が多い。


ふと想像してみる。


近い将来、作ったサイトで雑誌に名前がバンバン載るような、仕掛けたプロモーションで賞がガンガンもらえるような、そんなプロデューサーになる自分。んんんーそれはナイスなインセンティブ・・・。


って、果たして本当にそうか。


やっぱり毎回、毎日、その目の前の仕事を楽しくやりたいなと思う。ハヤリの尺度で測ると、そっちのが"勝ち"なんだと思ってる。


インタラクティブの仕事をしてて楽しいのはやはり、狙ってうった施策が予想以上の効果を生んでくれる時だけど、思っても見なかった効果が発生するのを見るのは、もっと楽しい。


「ホームランは狙って打つもの」


とはイチローの言葉だけど、ホームランを狙って打ったらそれがバックスクリーンの電光掲示板に文字通り突き刺さり、それがそのままスタジアムの記念碑になり、名物になって観客が増え、結果球団の人気が高まり、最終的に球団と自身の収益が大きく上昇することになる。。。みたいな。


もうひとつ、インタラクティブのエリアに進んでよかったなあって思うのは、色んな業界の仕事を割と奥深くまで踏み込んで、一緒にやらせてもらえること。経営企画に踏み込むような、新商品の全国展開プランを左右するような、アイドルグループの武道館チケット or ニューアルバムの売り上げに関わるような、、、。

どの案件にも、定石のプランを太く用意しつつ、真新しい手法を欠かさず当てはめてみる。

そんなバカなと思えるどのプランも、ニトログリセリン。ゴールを見据えて考えた末のものでも、いつどうやって爆発するかなんて実際には殆ど読めやしない。

今日訪問した某巨大レコード会社の社長はいいました。




「(レコード)業界の非常識が、ウチの常識」




やっぱり仕事は、楽しくしないとね。