2005/08/09

iTMSの行方

さて週末あけてもまだまだお祭り状態のiTMSにまつわる報道ですが、開始後わずか4日で100万ダウンロード達成したようです。それは"日本の他の音楽配信サービスが1カ月で達成した実績の2倍にあたる曲数"(Steve Jobs)とあるようにiTMSはまったくもって上々の滑り出しを見せていますね。

一方でブログ上ではiTMSの行方に関して様々なプロジェクションがたてられていて、"日本市場で成功しないだろうとする意見"もみうけられます。同ブログでは、その理由として日本で独自のビジネスモデルを確立した「着うたフル」と「レンタルCD」が障害になるだろうとしています。


が、着うたフルでさえもAppleの攻勢に飲み込まれるんじゃないかと思います。


確かにプレイヤー自体にいつでもどこでも楽曲をDLできる着うたフルは魅力的ですが、現時点ではコスト体系(ソフト)と携帯のバッテリー+メモリ(ハード)の問題などから、個人的にはまったく食指を動かされません。

ですが数年後にはバッテリー性能は飛躍的に向上され、10G程度のHDDも標準搭載となり、確かにハード的には携帯電話はポータブルミュージックプレイヤーとしての地位を確立し ていくことでしょう。

あとはサービスとしての問題。1つめはやはり価格で、着うたフルの料金体系については、iTMS開始後も見直しは行われなかったようで、現在も1曲300円~400円のまま。これは実感レベルで高すぎると思う。プラス通信費だしね。

2つめはダウンロードできる曲のセレクション。auの着うたフルのサイトでは週別・月別ランキングがあったりジャンル分けがされていたり、なかなかに ユーザビリティは高く利用者の生活の中で「あっこの曲探してたんだ」的アペタイトをそそる作りなだけに、今のラインナップは物足りずで非常にがっかり。


海でデート

夕暮れ時

「あの時聞いたサザンの曲、なんだっけ?」

サイトでサーチ

ささっとダウンロード

ぽちっとPLAY

♪風に戸惑う~♪(ベッタでーす)

しっぽり


ってニーズというかウォンツはかなり高いでしょう。

将来的に、携帯にもiTunesが搭載され、iTMSと同じコスト体系が適用されれば、携帯音楽市場もAppleの一人勝ちとなりそう。

そうなると気になるのはApple製の携帯電話機の登場ですね。あるいは「電話機能つきiPod」。

iTunes標準装備で、iPod(あるいはiPod Shuffle)の機能そのままにあの白いヤツを耳に「もしもし」な風景が街に溢れかえることもそう遠くなさそう。デザインも期待できる。

スピーカーも高品質なものが搭載されれば、電話機一台でパーティーはじめられちゃうね。これホスィー( ̄д ̄)

・・・

ほんでもってレ ンタルはカワイソウなくらい必要性/将来性が見出せないんだけど。個人的に、借りてきたCDはすべてPCに放り込んでいるし。わざわざ出かけて探して(モノがあ れば)借りて帰ってアップロードして返しに行って。。。って手続きでは、到底太刀打ちできないでしょう。なんか新しいの貸してくんないしさ。


つわけでiTMSとAppleの未来は相当明るいようです。